児童虐待対応には、様々な職種や機関の連携と協働が不可欠です。このことを学生の段階から学んで欲しいという願いから、今年度新規に「大学生・大学院生MDT(多分野横断チーム)研修」を企画しました。全国37の大学・大学院から50 名の学生が参加され、去る8月3日(木)〜4日(金)の2日間にわたり研修が行われました。参加の学生は、医学、心理、福祉、看護、教育等、様々な学部、学科に所属しており、まさに多分野横断の研修会が実現しました。
研修初日は、児童虐待の定義、日本の現状や対応のシステムなど基本的な内容の講義を聞いた後、続く2 つの講義では、救急医療現場からみた児童虐待の実態、児童福祉施設に入所した子ども達の回復の過程等に触れました。講義の後は5 グループ(各グループ10 人)に分かれて、児童虐待対応における疑問や課題など自由にディスカッションを行いました。各グループのメンバーが様々な分野の学生で構成されているため、自分の専門分野とは違った児童虐待に対する見方や考え方に触れることができました。驚きと共によい刺激になったようです。ディスカッションの後の交流会は、グループ討議の流れを引き継いで大いに盛り上がりました。
2 日目は午前に事例検討、午後はグループに分かれて、児童虐待防止のための啓発活動について具体的な案を練っていただきました。学生ならではの新鮮なアイデアが活発に提示されました。
なおこの研修は、昨年の公開講座(虐待防止推進月間プログラム)で、ハワイ大学の先生をお招きして講義やシンポジウムを行いましたが、その際、アメリカでは、様々な分野の学生が集まって、児童虐待について共に学ぶ授業や実習が行われていることを知り、是非日本でも実施したいと考え、今年度新規に企画したものです。