人材育成に関する調査研究

2007年度研究

  • センター研修における事例検討の分析―児童相談所等と児童福祉施設74事例の検討―

    研究代表者名 四方 燿子(子どもの虹情報研修センター)、川﨑 二三彦(子どもの虹情報研修センター)

     子どもの虹情報研修センターは、平成14年に設立されて以後、我が国で児童虐待対応に直接かかわっている児童相談所や児童福祉施設の職員等を対象にして数多くの研修を実施してきた。研修プログラムについては、可能な限り現場の実態に即したものとなるよう努力しているが、その中で重視してきたことの一つは、参加者が現に直面している問題に焦点を当て、現状のどこに困難性があり、何が課題で、どのような解決の道筋があるのか、その方向性を示唆するということであった。中でも事例検討は、1年をとおしてみると現場で抱えている種々の問題がほぼ網羅されており、これらの事例全体が、図らずも現在の我が国の児童虐待の縮図であり、最先端の現場実践の内容をリアルに示しているという点で、大変学びの多いものであった。
     本研究は、個々の事例が特定されないことを前提に、センターにおける事例検討を振り返り、再度整理し、分析することで、我が国の児童虐待対応の現状や取り組むべき課題などを浮かび上がらせようとしたものである。

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