文献・研究等の収集と分析

2022年度研究

  • 子ども虐待に関する文献研究 児童虐待重大事例の分析 2010年~2020年(第2報)

    研究代表者名 増沢 高(子どもの虹情報研修センター)

    (1)目的
     2022年度の文献研究は、2011年から2020年までに起こった児童虐待による死亡事例をはじめとした重大事件をピックアップし、それらについての文献、資料等を収集、分析を行う。2021年度には2011年から2015年までの事件、2022年度には2016年から2020年までの事件を対象とする。なおこの研究は、2000年から2010年までの事例を取り上げた「児童虐待重大事例の分析」(平成22年度、平成23年度報告書)に続くものである。繰り返し報道されるなどして、社会が注目し、児童虐待の防止制度や対応の在り方に影響を与えた事件を数十例抽出し、事例の内容、発覚後の経過、検証報告書などによる事例への評価、事件の影響などをまとめ、各事例に共通する事柄や重症化を予防する視点などを分析、考察することを目的とする。
    (2)研究の内容
     今年度は、以下の9事件を取り上げた。①堺市4歳男児所在不明事件 ②久留米市16歳女子虐待事件 ③狭山市3歳女児虐待死事件 ④四街道市営利目的養子斡旋事件 ⑤目黒区5歳女児虐待死事件 ⑥野田市10歳女児暴行死事件 ⑦札幌市2歳女児暴行死事件 ⑧出水市4歳女児暴行死事件 ⑨大田区3歳女児放置死事件
     以上の事件について、家族の状況、事件の経過、事件へのコメント、事件がもたらした影響、事件の個別性からの気づきや知見等について、当時の新聞記事や検証報告書や文献資料をもとにまとめた。

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