1900年、スウェーデンの女性思想家エレン・ケイは、20世紀を「子どもの世紀」にと世界に呼びかけました。しかしながら残念なことに、その夢が実現したとはいえず、わが国でも近年増加の一途にある子ども虐待および非行・暴力などの思春期問題は、子どもと家庭をとりまく社会構造上の問題を鋭く映し出しています。

それらをどう受け止め、どう応えていくかは、国の将来にかかわる緊急かつ重大な課題であります。

子どもの虹情報研修センター(日本虐待・思春期問題情報研修センター)は、この課題に対応するため、第一線の専門的援助者を養成し、また高度専門情報を集約・発信する拠点として設立されました。

センターは、研修機能とともに、情報提供機能、専門相談機能、研究機能を備え、子どもと家庭をとりまく現状に根ざした実践的ニーズに対応し、子どもと家庭への援助力の向上を目指します。

センターは、厚生労働省、地方自治体、民間の援助機関、専門家団体、全国の諸研究機関などと緊密な連携をとりながら、福祉・保健・医療など幅広い分野を対象に、この重大な役割を担っていきます。

これからの未来を託すかけがえのない子どもたちが、安心して生きていける社会を実現し、21世紀こそ「子どもの世紀」とするために、子どもと家庭にかかわる全ての方々の力強いご支援をお願い申しあげます。

センター長川﨑二三彦