文献・研究等の収集と分析

2010年度研究

  • 研修資料 平成22年度 児童の虐待死に関する文献研究

    研究代表者名 川﨑 二三彦(子どもの虹情報研修センター)

  • 児童虐待に関する文献研究 児童虐待重大事例の分析(第1報)

    研究代表者名 増沢 高(子どもの虹情報研修センター)

     本研究は、「子ども虐待」に関する文献を概観、分析することを目的とし、平成15年度から継続して行っている。
     今年度のテーマは「児童虐待重大事例」とした。児童虐待防止法の制定(2000年)以降、児童虐待に関する事件報道は増加し、今日に至っている。国の社会保障審議会児童部会に置かれた専門委員会は、2003年後半からの児童虐待による死亡事例の検証を行っているが、2007年の児童虐待防止法改正では、自治体においても死亡事例の検証が義務付けられた。しかし、それらの報告書で扱う内容をみると、関係した機関のあり方や連携の問題が中心で、事件そのものの経過や家族背景などについて十分に分析されているとは言い難い。そこで本研究では、2000年以後の児童虐待重大事例について、文献や検証報告書、新聞記事などを中心に整理、概観し、事件に至った経過、子どもの特徴や家族背景、社会に与えた影響などについて分析することとした。このような詳細な事例分析を積み重ねることにより、虐待予防の視点を見出すことに寄与すると考えたからである。なお、今年度は2006年までの重大事例を対象とし、2007年以降の事例は次年度研究とした。
     今回分析を行ったのは、以下の11事例である。①愛知県武富町の事例(2000年)、②兵庫県尼崎市の事例(2001年)、③山形県村山市の事例(2003年)、④愛知県名古屋市の事例(2003年)、⑤大阪府岸和田市の事例(2004年)、⑥栃木県小山市の事例(2004年)、⑦福岡県福岡市の事例(2005年)、⑧群馬県渋川市の事例(2006年)、⑨秋田県の藤里町の事例(2006年)、⑩福島県泉崎村の事例(2006年)、⑪京都府長岡京市の事例(2006年)。

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