児童虐待に関する海外の状況の把握と分析
2020年度研究
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海外の児童虐待防止の取組みに関する調査研究
研究代表者名 増沢 高(子どもの虹情報研修センター)
1.目的
日本における子ども虐待対応体制を検討するために、海外における取り組みの情報は重要な基礎資料となる。しかし、海外における相談体制や地域のネットワークによる支援、あるいは家族支援の取り組みに関して、まとまった情報は少ないのが実情である。そこで世界の主要国における子ども虐待対応に焦点を当て、統計、法制度、支援機関、サービスの内容等、多角的に情報収集を行い、必要な情報を整理した。
2.研究の内容
2020年度は、以下の7か国の情報を収集し比較検討を行った。
北米:アメリカ、カナダ
ヨーロッパ:イギリス、ドイツ
北欧:フィンランド
オセアニア:オーストラリア
アジア:韓国
各国の人口等の概要を抑えた上で、児童虐待対応に関係する情報として、以下の内容を収集・整理した。
① 基盤となる法律やガイドライン
② 児童虐待対応の中心機関(設置数や人員を含む)
③ 児童虐待対応を踏まえた統計(通告数、調査件数、虐待認定件数など)
④ 代替養育の種類と人数
⑤ 虐待による死亡事例数、人数
⑥ その他
以上をもとに、日本も含めて各国の比較検討を行った。
なお、情報はデータベース化してセンターのホームページに公開予定である。