人材育成に関する調査研究

2005年度研究

  • 児童虐待をテーマとした研修の在り方についてー子どもの虹情報研修センターにおける児童相談所、児童福祉施設職員対象の研修を通してー

    研究代表者名 甲能 迪(子どもの虹情報研修センター)

     本研究は、子どもの虹情報研修センターで行った研修について、参加状況(地域別、機関・施設別、経験年数別)、研修後の評価、参加者のニーズ(研修内容、研修形態)、参加者の研修後の活動(研修報告、研修活動など)を把握し、まとめたものである。
     参加者は年々増加しており、参加者の領域も拡大しつつあることが示された。経験年数については、児童相談所スーパーバイザーの経験年数の短さが示されたが、背景に採用と転勤の問題があることが指摘された。研修への評価は、どの研修もおおむね高く、研修参加者に対する所属長の評価として、「自信がうかがえるようになった」「新たな知見や知見が修得できた」が7割近くを占めた。参加者の研修内容へのニーズとして「ケースカンファレンス」「アセスメント」「保護者の理解と援助」が全ての対象機関や施設で共通してあげられていた。研修形態としては、「テーマを絞った短期濃縮型研修」と「関係機関の合同研修」が高く求められた。参加者の研修後の活動として、児童相談所は「報告書を回覧したのみ」が最も多く、児童福祉施設は「定例の会議などを通して報告」が多かった。事後に研修会を開催する参加者は少なかった。

    報告書ダウンロード