人材育成に関する調査研究

2009年度研究

  • 児童相談所における 児童福祉司スーパーバイズのあり方に関する研究 (第2報)

    研究代表者名 川﨑 二三彦(子どもの虹情報研修センター)

     本研究は、前年度に実施した研究の継続研究である。ただし前回と違い、共同研究者は現役のスーパーバイザーにお願いした。そして、前年度にあげられた課題である「現在行われているスーパービジョンについて、あらためて具体的に検討」することを目的とし、5人のスーパーバイザーが、自身のスーパーバイズ事例を報告、全員で検討した。またそれらをふまえ、まとめの討議をおこなった。
     この中で、現在の児童相談所におけるスーパービジョンを、いくつかの類型に分ける試みを行った。具体的には、①継続指導型、②助言・指示型、③組織対応型、④同席面接型、⑤集団カンファレンス型、⑥ケース進行管理型、⑦その他、である。スーパーバイズの型を区分けすることで、スーパーバイザーは自らの業務内容を客観視でき、自己洞察も進むことで、より適切なスーパービジョンが可能となることが示唆された。
     報告書では、こうしたスーパービジョンの事例を報告するとともに、まとめの討議を逐語的に掲載し、現場で役立つよう工夫した。
     なお、報告書には、児童相談所執務必携(改訂版)においてスーパーバイザー制度が明記された時代に行われていた全国スーパーバイザー研修について、わかる範囲で紹介し、歴史的な流れも振り返っているので、あわせて参考にされたい。

    ※報告書全文は援助機関にのみ公開しているため、PDFを開ける際にはパスワードが必要です。パスワードは「援助機関向けページ」へのログインパスワードと同じです。

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