カナダCanada

カナダ

地図:外務省 
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/canada/index.html より

  カナダ 日本
人口(児童人口) 3,759万(813万:0-19歳)
(2019)Statistics Canada
1億 2,617 万(1,860 万)
(2019.10.01)総務省統計局
首都と人口 オタワ 146 万(2020)
Statistics Canada
東京 1,400 万(2020)
東京都

主に首都オタワがあるオンタリオ州(オンタリオ州人口 1,390万人)の状況を紹介する。

1.通告件数、及び調査件数

表 1-1.児童虐待調査件数(オンタリオ州)

  2008 2013 2018
児童人口(0-15 歳) 2,382,035 2,349,600 2,361,870
児童虐待調査件数 128,748 125,281 148,536
児童 1,000 人あたりの調査発生件数 54.05 53.32 62.89

出典:Child Welfare Research Portal(2020). Ontario Incidence Study of Reported Child Abuse and Neglect 2018.

表 1-2. 児童虐待調査のタイプ(オンタリオ州 2018年)

  件数 0~15 歳 1,000 人あたり
マルトリートメントについての調査 94,476 40.00 64%
将来のマルトリートメントについてのリスク調査 54,060 22.89 36%

出典:Child Welfare Research Portal(2020). Ontario Incidence Study of Reported Child Abuse and Neglect 2018.

表1-3. 児童虐待調査の結果(オンタリオ州 2018年)

  件数 結果 件数
マルトリートメントについての調査 94,476 虐待が実証された 37,922 26%
虐待の疑いがある 6,365 4%
虐待なし 50,189 34%
将来のマルトリートメントについての
リスク調査
54,060 将来の虐待への
重大なリスクがある
8,486 6%
将来の虐待への
リスクはあるが
重大ではない
40,926 27%
将来の虐待への
未知のリスクがある
4,648 3%

出典:Child Welfare Research Portal(2020). Ontario Incidence Study of Reported Child Abuse and Neglect.

表1-4. 児童虐待調査の通告元(オンタリオ州)

  2013 2018
  人数 0~15 歳
1,000 人あたり
人数 0~15 歳
1,000 人あたり
専門職以外
保護者または保護者ではない親 15,476 6.59 12% 18,972 8.03 13%
子ども本人 379 0.16 0% 1,509 0.64 1%
親戚 4,441 1.89 4% 5,517 2.34 4%
近所/友人 5,573 2.37 4% 7,517 3.18 5%
専門職
地域、保健、またソーシャルサービス 11,748 5 9% 13,919 5.89 9%
病院(職種問わず) 5,798 2.47 5% 8,332 3.53 6%
学校 38,284 16.29 31% 47,932 20.29 32%
他の子ども福祉サービス 4,909 2.09 4% 3,330 1.41 2%
デイケアセンター 934 0.4 1% 1,661 0.70 1%
警察 34,003 14.47 27% 37,552 15.90 25%
その他 4,471 1.9 4% 5,011 2.12 3%
匿名
匿名 4,633 1.97 4% 6,626 2.81 4%
調査合計 125,281 53.32 100% 148,536 62.89 100%

* 2013 年は 5,265 件の調査を、2018 年は 7,115 件の調査をサンプルとして抽出している。
* 通告を複数回受けている調査ケースがあるため、表の列の合計は 100%にならない。
出典:Child Welfare Research Portal(2020). Ontario Incidence Study of Reported Child Abuse and Neglect.

2. 虐待が実証されたケースの虐待種別と主要な問題

表 2-1. 調査で虐待が実証されたケースの主な虐待種別(オンタリオ州 2018年)

  件数 0~15 歳 1,000 人あたり
身体的虐待 7,081 3.00 19%
性的虐待 1,019 0.43 3%
ネグレクト 8,082 3.42 21%
心理的虐待 4,689 1.99 12%
IPV(親密なパートナー間の暴力)への暴露 17,051 7.22 45%
総計 37,922 16.0 100%

出典:Child Welfare Research Portal(2020). Ontario Incidence Study of Reported Child Abuse and Neglect 2018.

虐待が実証されたケースで懸念される児童の心理的問題(2018年)(オンタリオ州 2018年)

図2-1. 虐待が実証されたケースで懸念される児童の心理的問題(オンタリオ州 2018年)

出典:Child Welfare Research Portal(2020). Ontario Incidence Study of Reported Child Abuse and Neglect 2018.

虐待が実証されたケースで記録された養育者の主要なリスク(オンタリオ州 2018年)

図2-2. 虐待が実証されたケースで記録された養育者の主要なリスク(オンタリオ州 2018年)

出典:Child Welfare Research Portal(2020). Ontario Incidence Study of Reported Child Abuse and Neglect 2018.

3.社会的養護児童(Out-of-home care)

表 3-1. 家庭外ケアを受けている児童(12月31日現在)

州/準州 児童保護対象年齢 児童人口 インフォーマルなキンシップ 家庭外ケアの児童数 児童1,000 人あたり
アルベルタ州 2019 0~17 歳 970,452 含まない 7,757 7.99
ブリティッシュコロンビア州 2019 0~18 歳 926,072 含まない 6,263 6.76
マニトバ州 2019 0~17 歳 308,969 含まない 10,258 33.2
ニューブランズウィック州 2019 0~18 歳 144,301 不明 983i 6.81
ニューファンドランド・ラブラドール州 2019 0~15 歳 76450 含まない 985 12.88
含んだ数 1,545 20.21
ノバスコシア州 2019 0~18 歳 176,458 含まない 995 5.64
ノースウェスト準州 2014 0~18 歳 11,343 含まない 229 20.19
ヌナブト準州 2019 0~18 歳 14,943 含まない 358 23.96
オンタリオ州 2019 0~17 歳 2,765,376 不明 12,385 4.48
プリンスエドワードアイランド州 2018 0~17 歳 29,226 含まない 111 3.8
ケベック州 2019 0~17 歳 1,584,856 含まない 9,174ii 5.79
含んだ数(Confié à un tiers significati f’) 11,539ii 7.28
サスカチュワン州 2019 0~15 歳 244,476 含まない 4,546i 18.59
含んだ数(Person of sufficient interest) 6,620i 27.08
ユーコン準州 2019 0~18 歳 8,517 含まない 95 11.15
含んだ数(拡大家族) 240 28.18
合計 2019 7,261,439 含まない 54,139 7.46iii
インフォーマルキンシップサービスを含めた最終合計 59,283iv 8.16iii

i 予備のケアを受けている児童数の推定値を含むように調整した数になっている。
ii ケベック州行政区域 17,18 を含んでいないため、実際より低い値になっている。
iii 各管轄区域の家庭外ケア児童数と児童人口の合計に基づいて計算されている。
iv ほとんどの州/準州はインフォーマルキンップサービスを報告していないため、ここで提示された数は実際より低い値になっている。
出典:Saint-Girons,M.,Trocmé,N.,Esposito,T, & Fallon,B. (2020). Children in out-of-home care in Canada in 2019. Canadian Child Welfare Research Portal.

4.虐待による死亡事例

カナダでは州/準州によって児童の死亡事例検証制度の制度が異なる。オンタリオ州では、5歳未満の全死亡、過去12か月以内にCAS(Children’s Aid Society : 虐待対応を担う機関)の関与があった19歳未満の死亡、検視官法(Coroners Act)に基づき調査対象となった死亡のいずれかに該当する死亡の事例が検証制度の対象となる。検視官法の下で調査の対象となるのは、暴力、不正行為、自殺、及び偶発的な傷害が関係している可能性のある、自然死ではない死亡と、死亡の12ヵ月以内にCASの関与があった児童の死亡である。

表 4-1. 児童の死亡件数、検視官調査対象となった事例件数(オンタリオ州)

  児童の全死亡件数 検視官調査対象事例件数 うちCASの関与があった事例件数
2016年 1,065 405 115
2017年 1,048 423 122

出典:Paediatric Death Review Cmittee and Deaths under Five Committee Province of Ontario. (2018). 2017 Annual Report, Office of the Chief Coroner Province of Ontario.